地方の婚活、結婚相談所なら遠距離が「スピード婚」に至る理由とは?

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「遠距離婚活」する人が増加
新型コロナワクチンの接種がすすみ新規感染者が減少傾向になったことにより、外出する人も増えてきました。
婚活をしている人は、外でのデートができるようになり、これまで以上にお相手との人間関係が作りやすくなったのではないでしょうか。
コロナ禍となった社会では、これまでリアルでしかできないと思われていたコミュニケーションの多くが、オンラインでも可能だということに気づかされ、Zoomなどのオンライン通話でのやり取りが急速に活用され始めました。
婚活市場においても、オンラインお見合いやオンラインパーティが多数開催され、これまでは、開催地域の周辺に住んでいる人しか参加しなかった婚活パーティに世界中から参加できるようになりました。
場所にとらわれず出会いの機会をつくることができるようにあり、遠距離でもご縁に恵まれた人たちがたくさん生まれる時代となったのです。
以前のブログで遠距離婚活に成功した女性のお話をご紹介しましたが、オンラインデートを重ねて成婚した人たちも増えています。
今回は、地方暮らしの37歳 男性R助さんが「遠距離婚活」でスピード婚を実現したお話をご紹介します。
田舎暮らしで、出会いがなかったR助さん
R助さん(37歳の男性)は九州の山間部にある小さな町に住んでいます。町には結婚の対象となる女性が少なく出会いはほぼ皆無状態で、結婚相談所での婚活をすることにしました。
R助さんはお父様から引き継いだ家業があって引越しはできないと考えていたため、婚活アプリでお相手を探しても町周辺で対象となる女性はほとんど検索に引っかからず、どのように出会いをつくればいいのか悩んでいました。
そこでまずは、九州全域でR助さんの結婚相手としてイメージに合いそうな女性を探すことにしました。
遠距離から始まる出会い、だからこそ確認できること
R助さんは誠実で真面目な方で、身体も鍛えていて好感の持てる素敵な男性でした。また、お相手探しの地域を広げたことによりお見合いを設定することは難しくありませんでした。
しかし仮交際になったとしても、やはり距離が障害となり、なかなか会えないことを理由に交際が終了してしまうことがありました。
そこで、まずは遠距離であることを始めに理解しあい、オンライン通話を活用したコミュニケーションを大事にすることを提案、そして「直接会う」ということが頻繁にできないのであれば、会うまでの間に、明確な「結婚に対するイメージや生活」についてお互いの意見を交換あうのはどうかと伝えました。
婚活を成功させるためには、明確なイメージや最低限譲れない条件を知ることは必要です。改めてR助さんにとって重要なことは何なのかを整理しました。
条件を改めて整理することの重要性
R助さんは家業を継いでいるため、今の場所で暮らすことが一番の譲れない条件でした。しかし、結婚相手に家業を手伝ってほしいという希望は強くなく、仕事に関しては女性の意向を尊重したいとのことでした。
その他、両親のこと、生活費などの経済面、子供について、家事に関する希望などを整理し、その中で絶対に譲れない最低限の条件だけを明確にしました。そして、最終的には一緒にR助さんの町に住んでくれる方、または、週末婚などを受け入れてくれる女性に絞ることにしました。
また、お見合いをしても、R助さんの絶対に譲れない価値観と合わないと思うお相手とは交際に進まず、最低限の条件が合いそうな女性とだけ交際を続けることにしたのです。
初めに「伝えるべきこと」は伝える
その後お見合いをしたM未さん(35歳)とは、お見合いの際に「遠距離恋愛について、将来の結婚生活について、交際中のコミュニケーションについて」話しをしたそうです。
「僕(R助さん)がM未さんに会いにいけるとしたら、ここの休みです。M未さんの都合がよければ会いに行きたいです。」
「僕は家業があるので今住んでいる町を離れることは考えていませんが、M未さんの気持ちや考えも一緒に話し合えたらいいなと思っています。
もし交際に進んで、いいなと思ってもらえたら、僕の住んでいる町を案内したいです。きれいな景色や美味しい食べ物もたくさんあるし、僕の町のことを知ってほしいです。」
「会えない時は LINEやビデオ通話など積極的にしたいと思っています。次に会うまでにお互いの結婚観について話ができたらいいなと思っています。M未さんはどうですか?」
3度目のデートで真剣交際へ発展
など・・・相手を気遣う言葉を入れながら、交際に進んだ時に障害になりそうなこと、前向きに将来を考えていきたいこと、を伝えたそうです。
お見合い後、M未さんからは「R助さんはとても誠実な方だと思います。このまま交際を続けたいと思います。」とご返事を頂きました。
そして、お見合いの時に話していたように二人は毎日電話とLINEでコミュニケーションをとり、結婚後の生活やお互い譲れないと思う価値観について、深い話を進めていたそうです。
初めての対面デートは、お見合いから1ヵ月後にR助さんがM未さんに会いに行ったそうです。
この時二人は、すでに「将来を考えられる相手」としてデートを楽しんでいたようです。
2回目のデートはその1ヵ月後でしたが、その時には、さらに具体的な結婚生活について話をしていたようでした。2回目のデートが終了して、R助さんより、真剣交際に進みたいと報告を受けました。
M未さんの相談所からも「真剣交際を考えている」と連絡を受け、その2週間後、3回目のデートで真剣交際へと発展しました。
条件を絞って「スピード結婚」に至ったR助さん
会う回数も重要ですが、それ以上に結婚をイメージしやすい会話やLINEのやり取りが、電話やZoomなどのビデオ通話で行われていたことが、今回のスピード婚に繋がったのでしょう。
結婚相手を探している時は、あれこれと多くの条件を要求しがちですが、結婚生活において本当に必要なものは何か、絶対に譲れないものは何かを整理したR助さんは「お相手との共通点、二人が求めるもの」を見つけることができました。
R助さんのように、限られた条件の中で出会いを探すしかない地方の方とのご縁は、将来の結婚生活のイメージが明確になり、たくさんの出会いを繰り返すよりも成婚に繋がりやすいご縁に出会う可能性があるのかもしれません。
都会に住んでいて多くの出会いがある環境で活動する方も、限られた条件の中でお相手を探してみると「スピード婚」に繋がるような出会いがあるかもしれません。
地方に住んでいる方や遠く離れたところに住んでいる方とのご縁もきっとあるはずです。